【株式取引】信用取引で注意すべき点はここ!信用買いと空売りのしくみ

信用買いで株式を購入した後、購入した株式の株価が上昇すれば問題はありませんが、逆に株価が下落すると建玉に含み損を抱えることになり、この含み損は差し入れた証拠金から差し引かれます。
信用買いの建玉が大きな含み損を抱えると、その建玉を維持するための証拠金がどんどん減っていき、証拠金が不足したときは追加で証拠金を差し入れる必要があります。
これを「追証」と言いますが、この追証を差し入れることができなかった場合、建玉が強制的に決済され大きな損失が発生することがあります。

【信用売りで注意すべき点】

信用取引を利用した売り取引は、「信用売り」または「空売り」といいます。
株を売ることから始める…?と聞くと、初心者の方にはなかなかイメージが難しいかもしれません。
空売りとは、株価が下落傾向にある銘柄の株式を借り受けて売り、株価が下落したところで安く買い戻し差額を利益とする手法です。
株式相場が全体的に下落傾向にあるときは、通常の買い取引で利益を出すことは難しいものですが、このように空売りをうまく利用すると利益を得ることができます。
ただし、下落傾向にあると判断して空売りした株式が、購入後に株価が急上昇すると、空売り時よりも高い株価で買戻しすることになり損失が生じます。
そして株価に上限はないため、空売りした株の株価がぐんぐん上昇し続けた場合、空売りの建玉は無制限に損失を抱えることになります。

【まとめ】

「信用買い」「信用売り」いずれにおいても、差し入れた証拠金以上の売買が可能なことから、上手に利用すれば大きな利益を出すことが可能です。
しかし、株価は自分が予測した方向には必ずしも向かいません。
証拠金の管理には十分な注意を払い、株価が急落あるいは急上昇するなど、予測と逆方向に動いたときの事態を常に想定し、綿密に考えて取引を行いましょう。