トランス脂肪酸。どうして体に良くないの?

トランス脂肪酸とは、リノール酸等を常温で液体の不飽和脂肪酸に水素を添加して固形にした時にできる副産物のことです。
「狂った脂肪酸」とも呼ばれており、摂りすぎると身体に悪影響を及ぼしますので、注意が必要です。
マーガリン、ショートニング、マヨネーズ、ケーキ、クラッカー、ポテトチップス、サラダドレッシング、フレンチフライ、チキンナゲット、シュークリーム等々、トランス脂肪酸が含まれている食品は数多く存在します。

 

【身体に悪影響を及ぼすトランス脂肪酸】

具体的に、トランス脂肪酸は身体にどのような悪影響を及ぼすのでしょうか。
まず、人体内の悪玉コレステロールを増加させ、逆に善玉コレステロールを減少させてしまいます。
その結果、動脈硬化や心臓病といった重い病気が引き起こされるリスクが高まります。
また、大量の活性酸素をつくり出し、身体の酸化を早めてしまいます。
そのため、癌が進行する危険性もあるのです。
脳に対しても深刻なダメージを与えます。
脳に運ばれたトランス脂肪酸はうつやアルツハイマー、認知症、情緒不安定の原因になるばかりでなく、脳には欠かせない栄養素であるDHA・EPA等の働きも邪魔します。

【トランス脂肪酸を控えた食事を】

健康を保つためにもトランス脂肪酸は避けるようにしなければなりません。
今日市場に多く出回っている植物油、植物性油脂、加工油脂等は残念ながらトランス脂肪酸を含んでいる可能性がありますので要注意。
ただし、「圧搾絞り」「コールドプレス」という表記がされている商品に関しては含んでいる可能性は低いと考えて良いでしょう。
パンを食べる時はなるべく人工のマーガリンではなくて天然のバターもしくはオリーブオイルを利用すると良いでしょう。
それからマヨネーズの多いメニューを減らすことも大切です。
外食する際はファーストフードやファミリーレストランの利用はなるべく控えましょう。
ポテトフライ等の揚げ物に使われている可能性は大いにあります。