フリーターの節税術。所得税や住民税、なんとなく納めていませんか?

節税のポイントとなるのは、前述の公的保険です。
納めた国民健康保険・国民年金は全額、所得税・住民税の課税対象額から控除ができます。
当年に納めた国民健康保険・国民年金を確定申告することで、所得税・住民税の課税対象額が減額され、つまりは納める税金を少なくできる可能性があります。
勤務先で計算される所得税は、公的保険を差し引かない金額を元にして算出されているため、所得税を多く引かれている可能性が高く、還付の可能性は高いのです。
課税対象額から控除できるものとして、公的保険の他に一般生命保険や損害保険、病院にかかった医療費などいろいろあります。
興味を持ったときは、お住まいの地域の役所に詳しく質問してみましょう。
大切な注意点として、フリーターなら誰でも税金を還付されるということではありません。
一年間に徴収された仮の源泉所得税額を過不足なく正すのが確定申告です。
得た収入に対して徴収されていた所得税が少なければ、当然還付はなく逆に不足分を追加徴収されます。
また、住民税は確定申告をした翌年度分の減税になるので還付はありません。

【まとめ】

フリーターという立場は、枠にとらわれない自由なライフスタイルのためか、自身の財政を深くつっこんで考えることが少ないかもしれません。
税金の還付金とは本来手元に戻ってきて当然のお金なのですが、知識として方法を知り自ら申告しなければ戻ることはありません。
「よくわからないけど支払わされている税金」に意識を向けそのしくみを知ると、さまざまな気付きがあることでしょう。
頑張って働いてきた一年間、還付される税金がないかを一度確認してみてはいかがでしょうか。