寝室の冷房温度設定に見る、夫婦間の擦れ違い

愛し合って結婚し夫婦になったはずなのに、結婚後に様々な問題で悩むカップルは少なくありません。
夫婦とはいえ所詮は他人。とよく言いますが、それは正しい見解です。
親しく交際してきた末、パートナーのことは自分が一番理解しており、知らないことなどなにも無いと思い込みがちですが、結婚し共同生活が始まるとともに、パートナーの知られざる意外な一面を発見する人は多いものです。

 

【結婚後に初めて分かる一面】

恋人として交際していた期間と、結婚し家族となることの大きな違いは、家族は生活の全てを共にするという点です。
家族になると、恋人時代に気付かなかったパートナーの色々な面を知ることになります。
微笑ましく喜ばしい発見であればむしろ歓迎すべきことですが、現実は真逆の、今後の結婚生活に暗雲が立ち込めるような、腹立たしい発見であることが多いものです。
金銭感覚の相違や子どもの教育についての意識の温度差など、価値観が異なり心理的な摩擦を感じている夫婦は世の中に溢れています。

【些細なことも重大事】

金銭感覚や子どもの教育論など、人生において重い価値観が違うことは大きな問題ですが、それだけに限らず非常に些細に思えるようなことも夫婦間に影響を与えます。
生活のすべてを共にする夫婦だからこそ、些細な相違を解決せずにいると大きな問題に発展します。

たとえば、寝室の冷房設定温度。
一般的に男性は暑がりな人が多く冷房の設定温度を低くしがちな傾向がありますが、一方で女性は冷え性の体質が多く、夏の冷房による冷やし過ぎをつらいと感じています。
快適に感じる冷房設定温度に、夫婦それぞれ大きな開きがある場合が多いのです。
快適な眠りは誰にとっても大切なことであり、しかし温度設定についてはどちらかが折れるしかなく、それを原因に大変ないさかいに発展することもあります。
そして結局どちらも譲るわけにはいかず、寝室を別にするきっかけになるのです。