朝食を適正に食べることで、ダイエットにつながる?

近年の研究から、朝食を食べないということが実はダイエットの大きなリスクになることが分かりました。
これには、体内で血糖値をコントロールするインスリンが大きくかかわってきます。

 

【血糖値をコントロールするインスリンの力】

インスリンは体の中で大きな役割を担っています。
人は食べ物を摂取し、その食べ物の中に含まれている糖質を吸収してエネルギーとしています。
吸収した糖質は、肝臓で分解され細胞に取り込まれやすい形に変化し、それを血液中にまわすことで全身に運びます。
ただ食事で取れる血糖値の量は多く、そのままでは体に余分な糖分が溜まってしまい毒になります。
そこで胃腸の近くにある臓器である膵臓から特殊なホルモンであるインスリンが分泌され、この血液のなかに流れる血糖に結びついて消化してくれます。
それによって体の中で余分に溜まることなくコントロールできるというわけです。

【別名肥満ホルモンとも呼ばれるインスリン】

インスリンがあることによって血糖値をコントロールするわけですが、ただ注意しなければならないのは、インスリンの役目はそれだけではないのです。
実はその別の役目がダイエットに大敵といわれる所以でもあります。
インスリンには、糖分を変化させて脂肪に変換させる力があります。
脂肪は生きていくうえで必要な3代栄養素に数えられており、ある程度貯めておくことによって人は生きていけます。
インスリンは、飢餓状態に備えて糖質の一部を脂肪として変換することで人間の機能を維持させようと働きます。