糖質制限ダイエット、間違った理解をしていませんか?

効率よく体重を減らせるということで、糖質制限によるダイエットは数年前から定番化していますね。
しかし、メディアによる紹介の仕方にかなり偏りがあるために、間違った方法で行っているケースも少なくはありません。
認識を間違えたまま自己流に行うと、体重が減りにくいだけではなく、健康リスクを招く危険があります。

 

【糖質制限ダイエットの仕組み】

糖質制限ダイエットは、ご飯やパン、パスタなど糖質の多い食品の摂取量を制限するという食事療法で、元々は糖尿病の治療のために行われていたものです。
消化吸収されると真っ先にエネルギーとして使用される炭水化物をカットすることにより、次のエネルギー源として皮下脂肪が消費されることになり、結果脂肪が減少するというしくみです。
糖質制限ダイエットにカロリーの考え方はなく、糖質の摂取量が規定上限をオーバーしない限りは基本的には制限がないので、カロリー制限ダイエットのように空腹感に苦しむということがあまりありません。
また、比較的短期間に結果を見込めるということで、話題のプライベートジムでもダイエットメニューに採用しています。

【糖質制限ダイエットに持たれがちな誤解】

糖質制限ダイエットは、炭水化物の摂取量を制限するという以外にそれほどの細かい取り決めがないため、一部のメディアでは「夢のダイエット法」として極端な形で紹介されがちです。
具体的には、肉や魚など糖質を含んでいないものであればいくら食べても大丈夫で、しかも焼酎やウイスキーなどの蒸留酒であればお酒もOKというものです。
しかし、通常のダイエット行為と同様に、栄養バランスをきちんと管理した食事に気を配る必要があることには変わりません。
肉なら何キロ食べてもいいらしい!と間違った知識のまま、毎日肉ばかりを食べて体がおかしくならないわけがありません。
つまり、糖質制限ダイエットは肉や魚が食べられ、蒸留酒なら楽しめるというのはその通りですが、好きなものだけを摂取すれば良いという認識は全くの誤解です。