増大する医療費、高まる予防医学の重要性について。

予防医学という言葉をご存じですか?
予防医学とは、読んで字のごとく病気を予防することを目的とした医学です。
予防の段階で病を未然に防ぐことは、本人にとって大きなメリットがあるだけでなく、医療費の削減という点でもメリットがあります。

 

【予防医学の重要性の上昇】

現在の日本では高齢化が急速に進んでいます。
これに伴い、医療費も年々増大し続けています。
ただし、これは日本に限定される問題ではなく、多くの先進国で同じような現象が起こっています。
日本は他の先進国に比べて高齢社会になるのが早かったに過ぎず、アメリカや中国などでも高齢化は進んでいます。
しかし、医療費という観点で見ると、日本には他の諸外国と少し異なる部分があります。
それは、医療費の政府負担が非常に大きいという点です。
この点が、将来的に日本の財政を大きく圧迫することが不可避であると言われています。

【医療費が膨らむとどこに負担がかかる?】

日本では国民皆保険制度が整えられていて、国民は基本的に医療費の3割のみの負担になっています。
さらに極めて高度な医療の際には自己負担の割合が一層抑えられることもあります。
政府が負担する額が大きくなればなるほど、財政は逼迫します。
結果的に財源が足りなくなってしまったら、どうやって対処するのでしょうか。
それはやはり税金です。
政府の歳入のほとんどは税金であり、医療費が足りなくなれば税金や保険料を上げざるを得ません。
医療費高騰のしわ寄せの影響は、健康な国民に重くのしかかるということです。