写真はフォーカスする部分とぼかしを入れる部分とを分けると印象的になる

デジタルカメラの撮影で、プロの作品が持つ印象的な作品を中々作れないという方は、フォーカスとぼかしの2つを意識して撮影をしてみましょう。
写真をより美しく撮影するテクニックの1つであり、見る人の印象に残る作品に仕上りやすくなります。

 

まず、フォーカスとぼかしを意識する際に、大切になるのが被写界深度です。
カメラの設定で被写界深度が深いと、手前から奥まではっきり写った写真に仕上がります。
例えば、庭を背景に人物を撮影するとしましょう。
メインになる人物も、庭の草木や花もはっきり見えます。
一見綺麗な作品に見えますが、見る人にたいしてあまり強い印象を与える物にはなりません。

そこで、フォーカスとぼかしを使ってみましょう。
まず、絞りを開けて一番開放した状態にします。
撮影する人物だけをフォーカスして撮影すると、写った写真は人物だけがくっきりと写るでしょう。
背景はぼかした状態になり、鮮明な状態にはなりません。
この状態の写真は人物だけがはっきり写る事で、見る人の視線が人物に集中する効果があります。
メインの被写体である人物に視線が集中するので、より印象的な作品に仕上がるという仕組みです。

このように、フォーカスとぼかしとを上手く使うテクニックは、プロやハイアマチュアの写真家がよく使う撮影技術の1つです。
メインの被写体はフォーカスして、背景はぼかして写すと意識する事がコツになります。
あまり背景をぼかし過ぎると何が写っているのかわからなくなるので、絞りを調整しながら撮影すると良いでしょう。

フォーカスとぼかしをより効果的に使うテクニックとして、玉ボケという現象も知っておくと便利です。
玉ボケは背景に表れる丸い形の光の事で、写真がより美しく幻想的に仕上げる効果があります。
作り方は簡単で、背景に太陽光をよく反射している所を選ぶ事です。
例えば、水の水面は太陽光をよく反射する所の1つです。
木の葉も強い太陽光を反射しやすいので、玉ボケを狙うのに利用しやすい背景になります。

背景が決まったら、レンズを最大にズームさせた状態にした上で人物にできるだけ近づきましょう。
背景に太陽光を強く反射している部分を入れてシャッターを切れば、大きな玉ボケが背景に移り込んだ写真が撮影できます。
ただ背景をぼかすだけでも印象的な写真になりますが、玉ボケを加える事でより綺麗な印象の強い作品に仕上げやすくなるでしょう。

これらのように、写真はフォーカスとぼかしの2つを意識する事でより印象の強い作品にする事ができます。
近所を散策しながら写真を撮る気楽な撮影でも、フォーカスする部分とぼかしを入れる部分とを意識するだけで印象は大きく変わるものです。