夜型のライフスタイルは必ずしも悪ではない?

朝起きて会社に通勤し、フルタイムで勤務し帰宅して夜就寝するというライフスタイルが一般的のように言われていましたが、最近では、そもそも通勤という発想がないSOHOや自宅勤務といった働き方も多くなりつつあります。
働き方や暮らし方が多様化した結果、夜型のライフスタイルで生活する方もまたたくさんいます。

 

政府がすすめる働き方改革の内容にも、そういった働き方の価値観の転換があります。
また仕事の種類によっては、インターネットなどの普及によってそれこそオフィスのデスクに居る必要はなく、インターネット経由で仕事を請け負ったり、クライアントや同僚と連絡を取る等すれば、どこに居ても日常業務が成立します。
このような理由から、夜から仕事を開始してお昼から休む、という生活習慣になる方が増えているものと、考えられています。

夜型のライフスタイルだと心身のバランスにとって良くない、という意見が今までは定説でしたが、実は体質的に深夜遅くに作業した方が、フィジカルとメンタルのリズムが合う方々が存在する、という研究結果も発表されています。
昼の間はエンジンが掛かりにくく、周囲が静かに寝静まった夜の方が心と体のリズムが合い、作業が捗るという方は意外に多いのです。
気が付いたら自然と夜型の生活習慣になっていた、という方は、定説にしばられて無理に朝型のライフスタイルに変えようとすることはなく、本当に自分に合った生活リズムを知り規則正しく繰り返すことが大切です。
身体が自然と夜型になっていたということは、体質的に夜型の方が「自分自身の生活習慣としては正しい」と体が判断した結果なのかもしれません。

健康を維持する上で大事なのは、規則正しいリズムがある暮らしです。
単に夜型はダメ、朝型は良いという二元論で語ることはできません。
朝型であれ夜型であれ、毎日規則正しいリズムで活動し、健康的な食生活と十分な睡眠をとり、結果ストレスフリーに過ごしているのであれば、心身の健全さはキープ出来ることと思います。