大人気のフクロモモンガ。悩みの悪臭対策を考えよう

少し変わった動物をペットにすることは、今や特別なことではなくなりましたね。
中でも、クリクリの大きな目と手の平にちょこんとのる小さな体、仕草が可愛いモモンガは大人気。
オーストラリア原産の「フクロモモンガ」という種類が一般的に広く飼育されています。
飼い主によくなつく点も人気の理由ですが、室内で飼育するときちょっとだけ問題があります。

 

【可愛いモモンガ、でも・・・】

モモンガは夜行性で、樹木の間を滑空するためのマントのような飛膜を持っていることが特徴です。
同じく飛膜をもつムササビと混同されがちですが、その違いは大きさです。
大型のムササビは「空飛ぶ座布団」、小さなモモンガは「空飛ぶハンカチ」と呼ばれます。
モモンガは、黒々とした大きな目と小さな可愛い耳、フサフサの尻尾がチャームポイントで、一目見たらヤミツキになる可愛さです。
しかし、モモンガは雑食性の動物で、木の実や穀類を餌とする小動物に比べて体臭が強い傾向があります。
小さな体のモモンガですが、縄張りを主張するため、また仲間を認識するために体に多くの臭腺をもっています。
主にオスは頭部と腕や胸、メスは胸と肛門にあり、生後半年を過ぎるとにおいが強くなり、発情期にはさらに強烈な臭気を放ちます。
モモンガの体臭は独特で、ペットとして飼育している人の共通の悩みがにおい対策です。

【悪臭の原因と対策】

臭腺のにおいとは別に、さらに強いにおいを発するのが排泄物です。
モモンガは、臭腺だけでなく排泄物によっても縄張りのマーキングをする習性があり、そのため決まった場所で排泄をしません。
ケージのいたるところに排泄をし、またケージにつかまって排泄する習性があるため、排泄物がケージの外にも飛び散ります。
飼育部屋では、ケージの床やその周りにもペットシーツを敷きつめるなど、排泄物に対する対策が必要です。
こまめなケージの清掃は必須で、最低でも週に1度の丸ごと水洗いや熱湯消毒で清潔を保ちます。
清掃の際、体が小さなモモンガに悪影響が出ないよう、強力な洗剤の使用は控えましょう。