布団を干す際に注意すべきポイントとは

一般的な布団の掃除は、ベランダなどで布団ハタキを使用する方法が広く知られています。
しかし布団の掃除をする際には、いくつか注意すべきポイントがあります。

 

まず布団ハタキで布団をたたいた際に出てくるホコリのようなものは、布団の繊維が壊れて舞ったものでいわゆるホコリではありません。
布団に付着したホコリをある程度は払う必要がありますが、布団ハタキで力強く何度もたたくと布団を傷めてしまいます。
過度に叩きすぎると保温力や透湿性が低下するので注意が必要です。
布団ハタキを使用する際には横に滑らせるようにしてホコリを払うことが重要です。
布団ハタキを使用するとダニも退治できるように思われますが、ダニは叩いても退治することができません。
実際にダニを退治するためには50度以上の温度にさらす必要があります。
真夏などに布団の天日干しを行うと表面温度は50度近くになりますが、肝心のダニは奥に逃げ込んでしまいます。
毛布などを正しく掃除するためには干す時間が重要になります。
時間帯は太陽が高く昇る午前10時から午後2時くらいが最適です。
朝方や夕方は湿気が多くなるのでなるべく昼間に干す必要があります。
また実際に干す際には表と裏の両面を干すことが重要です。
さらに最適な時間は材質によっても異なります。
木綿わたの場合には1週間に2回ほど、3時間から4時間かけるのが理想的です。
合成繊維わたの場合には1週間に1回、2時間から3時間干す必要があります。
羊毛を使用している場合には1か月に2回、2時間ほど陰干しします。
材質が羽毛の場合には1か月に1回、夏は30分、冬は1時間の陰干しが必要です。
カバーやシーツがある場合にはそのまま干します。
外すと直射日光により傷めてしまう可能性があるので注意が必要です。
干し終わったら掃除機でホコリを吸い込みます。
掃除機を使用すれば内部の奥深くに入り込んだダニも吸い出すことができます。
天候などの影響で外に干せない場合には、めくって湿気を放出させるのが効果的です。
日によって足元側や頭側など交互にめくると効果があります。
ベランダに干せない場合には椅子などにかけて窓を開け、通気性を良くします。
エアコンや扇風機を使用するのも効果的な方法です。
布団をスタンドなどにかけてエアコンを除湿にしたり扇風機をかけると、湿気を逃して乾燥させることができます。