年齢によって適切な運動ペースは変わってきます

何歳になろうといつまでも現役で、若者と同じような運動量をこなしている強靭な肉体の方もまれにはいますが、一般的に人間は年齢によって適切な運動ペースが変わってきます。

 

例えば、20歳の男性と80歳の男性とでは運動によって体の中に出来始める乳酸が出るタイミングは違います。
乳酸(疲労物質)が溜まりだすと疲労しはじめるので、そのままトレーニングを続けることは難しくなります。
それを逆に考えると、つまり、乳酸が出る前のペースで運動をすることが出来れば、長時間動き続けることが出来るということなのです。

年齢に合わせた無理のないペースとは、ニコニコしながら運動できるペースとして「ニコニコペース」と呼ばれています。
ペースの取り方は心拍数を計算して数値を出すのですが、その計算方法とは
138-(年齢/2)
例えば、50歳の人であれば「138-(50/2)」ですから答えは「113」になります。
113拍の心拍数を保てる程度の運動の強さが、年齢に適した運動ペースということになります。

年齢を重ねていくにつれ糖尿病や骨そしょう症などに罹患するリスクが高まってきて、いずれも罹患してしまったら長期にわたって治療を受けなくてはなりません。
病気の心配と同時に、現実的には医療費も重くのしかかります。
そのような、病気にかかるリスクを軽減するためにも、適切な運動が必要です。
自分の年齢にあわせたペースで継続的に運動を行うことで、身体機能の維持が期待でき心身ともに健康な体を確保することが出来ます。
血圧を下げ、血糖値も正常化させる効果も期待できます。
また、適切な運動を行うことにより余分な脂肪を燃焼させ、見た目にも引き締まり、肥満リスクの少ないしなやかな体へと変身するのです。
体を動かすことは身体的な効果ばかりではなく、生活の質をも高めてくれます。
ニコニコペースで適度な運動を、ぜひおすすめします。