朝食を抜くと、糖尿病の原因になる?

忙しさなどから、朝食を摂らない人が増えています。
しかし、本来1日3食摂るべきところを1食抜くことにより、空腹感が増すために次の食事を食べ過ぎてしまいがちです。
普段より糖質を余分に摂取した場合、食後の血糖値が上昇しすぎることで糖質の吸収が間に合わなくなり、日常的に続けると糖尿病を発症する危険性が高まります。

 

【糖尿病発症のメカニズム】

糖尿病は生活習慣病の一種で、日本人の10%以上が罹患していると言われています。
食事を摂取すると、腸から吸収された糖分は血液へと運ばれます。血糖値の上昇が見られると膵臓からインスリンが分泌され、血液中の糖分を吸収しエネルギーとして利用するか体内に蓄えます。
しかし、日常的に糖質を過剰摂取したり、運動不足により血液中の糖質が多い状態が続くと、膵臓は疲弊してしまいます。
そのせいでインスリンの分泌が弱まったり働きが悪くなることで、血糖値が常に高い状態となり、遂には糖尿病を発症することに繋がります。

【糖尿病で怖いのは合併症】

糖尿病を発症したとしても、すぐに何らかの症状が出るわけではありませんが、これが糖尿病の怖い部分でもあります。
知らず知らずの間に、徐々に体は蝕まれていき、病気や合併症を発症した際に糖尿病が発覚することは少なくありません。
合併症としては、代表的なものに網膜症や神経障害、脳梗塞や心筋梗塞などがあります。
網膜症は放置することで失明の恐れがあるほか、脳梗塞や心筋梗塞は命にかかわる病気ですから、早い時点で発見する必要があります。
また、これらの病気を引き起こさないためにも、常日頃から予防することが大切です。