【株式投資】株主優待と配当金。低リスクで無理なく利益を得るには?

株式投資と言うと、一般にどのようなイメージを思い浮かべるでしょうか。
「テンバガー(10倍株)!」「デイトレード!」など、一獲千金したい人が行う危険なギャンブル的印象を持っている方は多いことでしょう。
確かに、予想を超えた一攫千金も株式投資の魅力の一つではありますが、驚異的な利益を得る可能性がある反面リスクも大変に大きいこのような手法は、取引に慣れたベテランであっても判断が難しい世界です。
しかし、そういった劇的な手法とは対照的に、コツコツと利益を積み重ねていく現実的な手法もまた存在します。
こちらは早い段階から始めることで、生涯にわたって少しずつ着実に利益を得ていくことが可能です。

 

【株式投資で得られる利益の種類】

株式投資における利益とは、株価が上昇して得られる差益「キャピタルゲイン」と、株主優待や配当など株を所有していることで得られる「インカムゲイン」があります。
キャピタルゲインでは、「今後価値が上がるであろう株」を自分で予想して銘柄を選定しなければならず、ある程度豊富な経験や知識が必要です。
一方インカムゲインでは、株式を購入する段階で、公開されている情報から配当利回りや株主優待の内容を事前に知ることができます。
このため、「株式を購入して以降は、これだけのインカムゲインを得ることができる」という予測を立てることができます。
低いリスクで安定した利益を得たい場合は、ゆっくりと利益を積み上げていけるインカムゲインを重視した投資を行うことがおすすめです。

【銘柄選定のコツ】

インカムゲインを狙う投資を行う時は、まず配当利回りの高い銘柄をリストアップします。
そして、ただ配当利回りが高いだけではなく、企業の規模の大きさ、今後も安定しているであろう業界で対象をしぼります。
安定している業界から選定した企業の中から、さらに高配当の株を探します。
ピンポイントでどの企業が伸びるかということはわからなくても、当面需要が無くならないであろうと思われる業界を予想することはある程度可能です。
そして、一時に資金すべてを投入はせずに、時期を分けて資金を使い少しずつ投資していきます。
購入した後は、多少株価が変動したとしてもあわてて損切りをせず、動向を見守りながら保持し続けます。
株を保持している企業が致命的な不祥事を犯して株価が急落したなど、通常ありえない事態が起きた場合は早い判断が必要ですが、これは極めて特殊なケースと言えます。
インカムゲインによって得られた配当金がある程度貯まったら、再びその銘柄を買い増しするとよいでしょう。
結果として、もともとは少ない元手でも多くの株数を手に入れることができ、こうして資産を順調に殖やすことができるのです。