笑うことによって得られる、体や脳へのよい影響とは?

「笑う」はポジティブな感情表現であり、気持ちを明るくし、脳に良い影響があることが分かっています。
しかし、ストレスがちな現代においては、いろいろな理由から気持ちが滅入る状態と無縁ではいられません。

 

【笑うことによる作用】

一日の中で笑う回数が多い人は、少ない人に比べ脳の血流量が多く、記憶力が良い傾向にあるという研究結果があります。
血行促進と記憶力アップの因果関係は、認知症により脳の機能が低下する症状で説明することが可能です。
認知症では、脳の血流が低下して毛細血管に栄養が行き届きにくくなり、やがて脳が収縮し、収縮した場所によりさまざまな記憶障害が起こります。
ということは、血行促進が活発な人には逆の作用が起こっていることになり、これが笑うことが脳の健康に役立つと言われるゆえんです。

【笑うと起こる体の変化】

楽しいときに笑うと、体の強張った力が抜け、いっとき嫌な思考を忘れてリラックスできます。
また、脳では広範囲に血行促進の変化が見られ、特に記憶力に関係する海馬や大脳皮質の血流量が増えます。
笑うということを上手く活用することで、人の脳はもっと健康に、そして何時までも若々しくあり続けられると考えられます。