過度な日焼けは、将来の肌に影響を及ぼす可能性

肌を日焼けすることが多いほど、将来シミになりやすくなります。
そのことがまだわかっていなかった頃は、化粧品会社も日焼けを礼賛するようなコマーシャルを盛んに流していました。
しかし現在は、美白ケアが主流です。

 

現代はオゾン層が失われてきていて肌への危険が増加しているといわれていますが、その理由だけで日焼けをしないようにという呼びかけがおこなわれるようになったわけではありません。
たとえオゾン層が昔どおりであったとしても、肌のためには紫外線は極力浴びないほうがいいのです。
日焼けをした肌は、新陳代謝によって、28日後には白い肌に変わるといわれていますが、シミの元は日光を浴びるたびに増えて行き、蓄積されます。
そして、40代以降にシミが目立ち始めます。
将来の美肌を考えるなら、日焼けはなるべく避ける方が無難です。
しかし、日光は健康にとって必要なものでもあります。
骨の強化には不可欠ですし、日光をたっぷり浴びていると、ウィルスにかかりにくくなるといわれています。
骨の強化のためには、日光を浴びる代わりにビタミンDを多く含む食品の摂取で済むという説もありますが、日光と食品のビタミンDの種類が違うため、やはり日光は必要だという説もあります。
日光はある程度浴びたほうが、骨を強く保てるなど、将来的にいい面もあるようです。
そうなると、もはや部分的な対応をするしかなさそうです。
将来シミになってもいいという部位に日光を当て、絶対にシミをつくりたくないという部位は日焼け止めを塗るなどして防御します。
日焼け止めを塗ると、骨の強化に必要なビタミンDはあまりつくられません。
顔や腕は日焼けしないようにケアし、他の部位はむしろ積極的に日光に当てるという方法もあります。
顔は常にさらされている部位であるため、ケアしていないと、最も紫外線を浴びる部位となります。
中高年になると、顔にシミができやすくなります。
オーストラリアでは、幼児が外遊びする前に、日焼け止めを塗るのが当たり前になっているようです。
オゾンホールから降り注ぐ有害な太陽光が多いからでもありますが、もともと皮膚がんが多発する国だからでもあるようです。
日本でも子供の顔に塗る習慣ができれば、中高年以降のシミが、かなり防げそうですね。