姿勢を見直し正すことで、運動効果がアップする?

運動を続けていても、なかなか効果が上がらないという方は多いのではないでしょうか。
そのような場合は、姿勢に気を付けてみてください。
姿勢が悪いということは、背骨や骨格にゆがみが生じるだけでなく、頭痛や肩こり、腰痛、内臓機能の障害などを引き起こす可能性もあるのです。

人の身体の中心にあるのは背骨ですが、これは体を支える柱の役割をしているだけではありません。
脊柱の中には中枢神経という神経も通っており、脊柱はこれを保護する役割もあります。
正しい姿勢を保つことは、中枢神経を守り、体の健康維持にもつながるのです。
そして姿勢と運動も密接な関係にあります。
私はスポーツが苦手で、「運動神経が悪いから」という言葉を良く使っていました。
ですが、「運動神経」の意味を考えたことはありませんでした。
医学的には運動神経という神経はありません。
しかし一般的にこの言葉がよく使われるには理由があります。
運動とは、視覚や感覚で捉えた刺激を脳に伝えて、さらに筋肉へ伝達する必要があります。
この伝達スピードが遅い状態を「運動神経が悪い」というのです。
姿勢が悪いということは、背骨に通っている中枢神経の働きが悪くなるということでもあります。
逆を言えば、背筋をピンと伸ばすだけで、足が速く動かせるようになったり、ボールを遠く投げられるようになったりもするのです。
健康のために運動を続けているのに、肩を痛めてしまったり、腰を痛めてしまう、これも姿勢の悪さの影響かも知れません。
実際、私も健康のために運動を始めたら、腰痛を発症してしまいました。
整体に通ったとき、「あなたは姿勢が悪いから、運動しても効果はないよ」と言われました。
例えば、頭の重さはボーリングの球とほぼ同じと言われています。
猫背の人は頭が前に出ており、背筋も曲がっています。
この状態でボーリング球の重さの頭を支えると、肩や腰の筋肉に必要以上に負担がかかります。
一見、負荷がかかるということで筋トレにはよさそうな感じもしますが、そうではありません。
実際は、姿勢が悪い人の筋肉は常に緊張状態にあり、そのような状態で運動すると血行が悪くなり、コリや痛みとなってしまうのです。
つまり、運動を効果的に続けたいのであれば、姿勢を正す必要があり、正しい姿勢は骨を本来の位置に戻すことが出来るため、身体の負担が大幅に減少するのです。
骨が正しい位置にあるだけで、身体の調子がよくなったり、ダイエット効果が上がったり、メリットがいっぱいなのです。