銀行の基本的な役割と仕組み、お金がどのように回っているかの基本

銀行はどのようにして儲けているのか、あるいはどのようにしてお金が銀行から世の中に出回っているのかなどということを疑問に思ったことはないでしょうか。
銀行の仕組みや役割を詳しく探っていけば、それこそ専門的な知識や情報なども仕入れなければならなくなるため、まずはあくまで基本的な役割や仕組みから理解するようにして、普段は難しくて敬遠しがちな経済のことを、もっと身近に感じられるようにしましょう。

 

銀行には、銀行のための銀行としての日本銀行と、街中にある市中銀行に分けられ、一般に普段よく利用するのは後者です。
ここでは、後者の市中銀行について考えます。
市中銀行の役割は、企業や消費者のお金を預かることや、あるいはローンを組んだり、お金を融資したりすることが挙げられます。
世の中で使われずに余っているお金を預かり、それをお金を必要とする所に貸し出すことを金融といい、その役割を銀行が担っているといえます。
ではどのようにして儲けているのかといえば、それは金利が影響してきます。
たとえば、消費者がお金を預けたり、あるいは借りたりするときには、一定の金利で計算された利子、あるいは利息がかかります。
一般的に、預金に付く金利よりも、貸し出すときの金利の方が高く設定されており、この差額が銀行としての利益となります。
金利の仕組みは複雑なので割愛しますが、経済を成り立たせるために非常に重要な役割を果たしています。
最近では預入金利が低すぎて、お金を預けていても全く利子が付かないため、むしろ投資に回した方が良いという傾向にあります。
その投資の手助けをしてくれるのも、銀行のひとつの役割です。
投資には株式や債券、デリバティブや為替など様々な商品があり、仕組みも複雑なことが多いです。
それらを、金融のプロとして適切なアドバイスを通して、健全な投資を行えるようにしてくれます。
特に投資の初心者にとっては心強い味方となるでしょう。
お金は天下の回りものとよく表現されます。
これは、自分が誰かに払ったお金は、またその誰かが使うことになり、広い視点で見ればぐるぐると回っていることを表現しています。
その仲介人のしての役割を果たすのが、やはり金融機関としての銀行といえます。
このように、世の中にお金を回す役割を果たすことによって、基本的な経済の仕組みを成り立たせているともいえるでしょう。
また、近年では金融の国際化によって、海外の国々との活発かつ円滑な金融取引を仲介する役割も大きくなってきています。