スマホをフル充電するスピードを速くするテクニック

スマホをフル充電するスピードを速くするには、主にハードウェアに依存する方法と、運用によって実現する方法の、ふたつの方法があります。

 

まずは、高速充電に対応した機種を選び、その規格に合ったアダプターを使用するという方法です。
標準規格としては、Quick Chargeがあり、最新のバージョン3.0に対応した機種に、同規格のアダプターを使用すれば、スマホに搭載されているバッテリーが3000mAhと仮定した場合、一般的なアダプターであれば、フル充電まで2時間30分程度かかるところ、1時間30分程度で完了します。
その他にも、メーカー独自のシステムを持ち、スマホを購入時に付属しているアダプターを使用することで、最大のスピードを発揮する機種もあります。
スマホがQuick Chargeや独自のシステムを持っていない場合は、インテリジェンス機能を持ったアダプターを利用する方法があります。
一例をあげると、Power IQに対応したアダプターでは、内蔵されたインテリジェンスプロセッサによって接続された機器のバッテリーの仕様が解析され、適切な電圧や電流を自動的に判断し、安全な範囲内で、大容量の電力を供給し、高速充電を行うという仕組みです。
このような機器を使用すれば、スマホ購入時に付属しているアダプターよりも、遥かに高速な充電を実現します。
ここまでは、ハードウェアを用意してスピードを上げる方法でしたが、さらに運用方法によって、トータルのスピードを上げるという手法もあります。
多くの高速充電アダプターでは、前半から中盤にかけて大量に電力を供給し、フルに近付く後半に入るに連れて、スピードダウンしてじわじわと電力を供給し、過電流による損傷を防ぐ工夫がされています。
その特性を利用し、スピードの出る範囲内で充電を止めて、スマホを使用することを繰り返せば、フル充電を目指すことによって生じる後半のスピードダウンする時間を待つことを避けることができ、結果として、トータルの充電時間を短くすることができます。
さらに、この方法によって、バッテリーの容量を、最大で概ね85パーセント程度で放電する運用を続けることができれば、リチウムイオン電池を浅い深度で充放電を繰り返すことにより負荷が減り、バッテリーの寿命が延びるため、いたわりながら、やさしい運用をすることにより、末永くお気に入りのスマホを愛用することも可能とするテクニックです。