加湿器でインフルエンザを防ぐことができるか

日本では冬になるとインフルエンザがはやります。
年によっても異なりますが、流行するときは11月ぐらいから広まり始め、翌年の4月ぐらいまで広まるのが普通です。

 

とくに12月から2月にかけては空気が乾燥するためインフルエンザが猛威をふるいます。
幼稚園や小学校のクラスでインフルエンザがはやってしまったために学級閉鎖をしているところも少なくありません。
もう少し狭い範囲で見ても、家族の一人がインフルエンザにかかってしまったら同居の家族にうつしてしまう可能性があります。
いくら大人は耐性があるといっても、疲れている時や寝不足の時は、罹り易いため油断をすることはできないでしょう。
そこで、自宅でインフルエンザを防ぐ方法として、身近な家電が役に立ちます。
中でも加湿器を利用することでインフルエンザを防げるのではないかといわれています。
しかし、医療用の本格的なものではなく家電の加湿器で果たしてどこまで防ぐことができるか問題です。
結論から言えば、家電の加湿器でもインフルエンザを防ぐことは可能です。
ただし、むやみに加湿器をつけていても効果があるわけではありません。
ウイルスが果たしてどのぐらいの温度と湿度になれば減少するかを知っておくべきです。
インフルエンザウイルスが猛威をふるうのは、湿度が30パーセント未満で気温が22度以下のときです。
何の対策もしていない部屋では、気温も低く、湿度も30パーセントを切ることは普通にあり得るため、確実にウイルスが繁殖しやすくなっています。
これに対して、湿度を50パーセントまで上げるとウイルスの量が半分程度に減少していきます。
さらに気温を22度以上に上げることができればかなりの確率でウイルスは減少するでしょう。
インフルエンザを防ぐには、まず暖房があることが大前提で、その上で加湿器を利用するのであれば、一般家電店で販売されているようなものでも問題ないことがわかります。
ただし、部屋が広い場合、容量の小さい加湿器だと湿度を上げることができませんので、部屋の大きさに合ったものを選ぶようにする必要があるでしょう。