健康によい、お風呂の効果とお風呂上がりの過ごし方

湯船につかり体温を上昇させることで全身の細胞の代謝が高まり、血液循環が良くなります。
ただし、入浴中に一度に大量の汗をかくことで血液中の水分が失われ、血液の粘性が増し血がドロドロの状態になるといわれています。

 

過剰に汗をかいた場合は脱水症状を起こしたり、血圧が上昇するなどで入浴中は脳卒中や心筋梗塞が起こりやすいとされていますし、あまりに空腹状態で入浴すると血糖値が低下しめまいなどの症状が起こります。
これらの症状を防ぐために、入浴前にコップ1杯程度の水分補給、空腹時であればスポーツドリンクなどの摂取をおすすめします。
また、入浴後にもきちんと水分を補給しましょう。
入浴は身体への負担が意外に大きいため、健康な方でもお風呂上がりに激しい運動を行うことは避けた方が良いとされています。
筋力を強化したい場合にも、お風呂上がりは筋がリラックスして弛緩している状態であり、鍛えても効果が得られにくいと言えます。
その為、筋力トレーニングは入浴前に行い、入浴後はストレッチやヨガなどの軽い運動が良いとされています。
健康のためには身体の柔軟性を維持することが重要です。
体が硬くなっていると筋肉への負担が大きくなり痛みが出やすくなったり、血流が阻害されたり代謝が低下し、老廃物や余計な脂肪をため込みやすい体になります。
健康のために運動をしたいけれど続かないという方、普段あまり運動をされないという方には、お風呂上がりのストレッチがおすすめです。
筋肉が固くなっていると本来の関節の動きを阻害してしまうため可動域が狭くなります。
それにより、本来使われる筋肉が使われず更に硬くなってしまったり使っている筋肉量が少ないことで代謝が低下するという悪循環が生まれます。
一度硬くなった筋肉はストレッチや運動による筋収縮を通して柔らかくする必要がありますが、お風呂に入ることで自然と血流量と代謝が上がるため、筋肉が柔軟性を取り戻しやすくなる環境になります。
お風呂上がりのストレッチは普段動かしていない筋肉や関節の柔軟性を高め健康を維持することが出来ます。
また、お風呂上がりは心身ともにリラックスした状態になりますので、ストレッチにより体を伸ばし「気持ちいい」という刺激を与えることで自律神経を整えたり、ストレスを軽減させ心も健康にする効果が期待できます。