大人気のペット、オウム。その騒音問題を考える

オウムは非常に賢く、また愛嬌たっぷりのしぐさが今ペットとして大人気です。
大変長生きな生き物でもあり、生涯を共にするコンパニオンバードともなります。
特に大型のオウムは飼い主によく懐く傾向があり、豊かな感情表現がたまらない魅力。
しかし一方で、大きく激しく叫ぶカナキリ声が問題になることもまた多いペットなのです。

 

【賢く長命なオウム】

オウムは非常に知能が高く、人間の4歳児程度の知能があるといわれています。
足を器用に使い自転車を乗りこなしたり、ステップを踏みながら歌うなど、様々な芸を覚えます。
銃で撃たれて死んだふりの演技をする、賢いオウムたちの動画を目にしたことのある方は多いのではないでしょうか。
カゴの中で飼育する鑑賞用の小鳥は、脳が小さく飼い主を覚えられないため基本的に懐くことはありませんが、賢いオウムは人間とのコミュニケーションに積極的。
オウムは別名「空飛ぶ犬」とも呼ばれ、飼い主と遊ぶことが大好きです。
寿命が30~60年と一般のペットよりもはるかに長く、人間に長く寄り添うコンパニオンとなるペットです。
しかし飼育には注意も必要で、習性や飼育環境による、大音響の叫び声が問題になることがままあります。

【オウムが大音響で叫ぶ、その原因】

種類や個体差によりますが、主に白色系のオウムは朝と夕方大音量で金属音のような雄叫びを上げる習性があります。
これは野生の習性によるものなので、しつけで矯正はできないものとされています。
しかし、オウムが大音響で叫ぶとき、習性以外にオウムにとっての理由がある場合があります。
人間がそうであるように、賢い動物ほど感情が複雑です。
賢く複雑な感情をもつオウムは、とても神経質で寂しがり屋。
飼い主と遊びたいのにかまってくれない、または現在の状況に不安や不満を感じるなど、強いマイナス感情を持て余したときに問題行動をおこします。
オウムがむやみに大声で叫ぶとき、生活環境や愛情不足など、つらい気持ちを飼い主に訴えているのかもしれません。