睡眠によって疲れを効率的に取るためにはどうすれば良いか

日本人の多くは、慢性的に睡眠不足に陥っている、あるいはその予備軍に当てはまるとされています。
理想的な睡眠時間は人によって異なりますが、仮に概ね7~8時間とすれば、平均で2~3時間は不足しているとも言われます。

 

とはいえ、仕事やプライベートを充実させたい場合や、精神的な理由などから睡眠時間を取りたくても取れない場合には、意識しているか否かは関係なく、睡眠時間を確保することが難しいともいえます。
そこで、最低限の時間を確保しながらも、疲れを効率的に取るにはどのようにすれば良いか、一般的に知られていることなどを中心に把握しておき、それを実践してみましょう。
まずは、90分単位の睡眠時間を意識することです。
これは最近になって広く知られてきたものであり、人は90分のサイクルで深い眠りと浅い眠りを繰り返しているという説からくるものです。
浅い眠りから深い眠りになるにつれて体だけでなく脳がしっかりと休み、そしてまた浅い眠りへとなっていくサイクルがだいたい90分とされているため、理論的にいえば90分単位の浅い眠りの時に起きることで、スッキリと目覚めることが可能となります。
したがって、たとえば長く眠りたい場合には7時間半や9時間、どうしても睡眠時間を確保できない場合でも90分単位を意識して、4時間半や6時間を確保すると、効率よく疲れを取ることが可能となります。
睡眠時の環境も重要です。
近年になって特に懸念されているのが、スマートフォンやパソコンのブルーライトの影響です。
寝る前というのは空き時間になりやすく、またスマートフォンやパソコンは誘惑の塊ともいえるので、ついつい操作してしまいがちです。
このブルーライトは睡眠の質を下げることがわかっており、脳がなかなか休息できずに、結果として効率よく疲れが取れなくなってしまいます。
そのため、寝る前はスマートフォンやパソコンを操作しないことはもちろん、部屋を間接照明にしたり、読書をしてリラックスさせたりすることを心掛けておきましょう。
その他細かいこととしては、たとえば寝る前に飲食を行ってしまうと、内臓が働きっぱなしになってしまい、体の疲れが取れなくなってしまうことや、部屋が明るい状態で寝てしまうと、脳に悪影響を及ぼしたり、効率の良い睡眠が取れなくなってしまうこと、自分の体や寝相に適した寝具を選ぶことなどが挙げられます。
睡眠の質を高めて、効率よく疲れを取るためには、様々なことに留意する必要性がありますが、一つ一つしっかりと心掛けることによって、生活の質を高めることにも繋がります。