株式投資のベテランは、「積み上げてきた経験」という根拠に則って株売買の取り引きを行っています。
ベテランであれば時に直感を信じて思い切った投資を行うこともありますが、それは経験則という土台があるからこそ実行できる手法です。
株式投資の未経験者が取引を始めようとしたときは、投資に対するしっかりとした思考をいかに育てながら投資を行っていくかが大切です。
【手持ち資金と投資手法の関係】
株式投資を考える動機は人によりさまざまです。
潤沢な資金がありより有効な運用をしたいと考える人、逆に、金銭的にきびしい生活から抜け出すための一発逆転を狙う人。
後者は必ずしも正しい判断であるとは言えませんが、株式投資は一か八かのギャンブルではなく、経済を先読みする能力を培いながら資金を運用し、資産を殖やすための手法のひとつです。
手持ち資金が潤沢であることに越したことはなく、単純に「手持ち資金=戦闘力」という図式が成り立ちます。
たとえば、手持ち資金が1千万円あるうちから10万円を投資する場合と、手持ちの全財産が10万円である状態から投資する10万円は、同じ10万円でも重要度が異なります。
また、投資という行為自体に慣れていない人は、大切な手持ち資金をどのように分配すれば有効な投資につながり得るのか、意思決定するための経験値が不足しています。
株の売買取り引きは少額からでも可能であり、資金の額によって取引を制限されることはありませんので、まずは少額の投資から始め、売買取り引きの回数を多くこなすことで徐々に経験値を身につけていくことが望ましいかたちです。
株取引に慣れていない人が、深い知識を持たずに自己資金を全額ハイリスクハイリターンの銘柄に賭けるのは、極めて危険な行為でありこれはおすすめできません。